創業者の想い

ファミリーヒストリー記録社 ファミリーヒストリー記録社

創業者の想い

ファミリーヒストリーから聞こえるご先祖さまの声

ファミリーヒストリー記録社

2013年11月にファミリーヒストリー記録社は開業いたしました。
2023年に10周年を迎え、改めて創業時の思いを振り返ってみました。
父の大病をきっかけに、父の話を聞き、父方の先祖をたどって調査した結果をまとめて製本し家族にプレゼントしたのがはじまりでした。

父の子供時代のこと、戦中の青年期、結婚前後のこと‥‥今まで知らなかった父の人生が見えてきました。また父方の戸籍謄本を代々辿ると、元々のルーツは4年間学生生活を送った岩手県にあることを初めて知りました。偶然の導きだったのでしょうか。
図書館で郷土史を1ページ1ページめくり、同姓の人物が干した魚をかついで江戸まで運んだとか、もっと前には和賀氏の家臣だったとか、さらに前は‥‥と歴史をたどることの面白さも知ることになります。

ファミリーヒストリー記録社

農学系の学部卒業後は食品メーカーの研究開発員として28年間勤めており、歴史とは全く無縁の生活を送っていました。ただ、研究テーマを一から探し出す、世の中に無い商品を送り出す、そんな業務を担っていた時に、実はそのヒントは創業者の思いや歴史の中にあるのではないかと思ったのです。そこで在籍していた会社の歴史を社史以外からも紐解いて、社長の思いはどこにあるかも、研究開発のかたわら調べて整理していきました。

一方、個性の強い上長たちや同僚や部下の研究開発員、他部署の仲間との交流で話を聞くことが多くありました。話を聞くこと、思いを引き出すことが、暗黙知を見える化することに気付きました。聞くことは子供のころからの習い性とでもいう、私自身の特性でもありました。
40代後半の会社員生活も折返し地点に立った時、冒頭の父の大病の知らせがあったのです。

50歳で聞くこと、調べること、記録することを核とした「ファミリーヒストリー記録社」を開業しました。
展示会などでサービスを紹介しているとお墓に詳しい、歴史が大好き、くずし字が読める、海外在住が長い、聞き取りが得意、戦歴調査が得意、各地方の現地調査は任せて、といったとても才能あるスタッフが集まってくれました。
また、せっかく作る一族の歴史なのだから装丁もしっかりしたいと、デザイナーも仲間に加わってもらいました。
10年間300数十件ものご依頼をお受けし、ご満足いただくことができたのは彼らの参画あってのことです。ご先祖の思いと歴史を、現在の家族や将来の子孫に伝える宝物のような1冊を届けたいという思いを共有し、続けてきてくれました。

あらゆる資料を根気よく探し出す力、現地取材では人当たりよく聞きだす力、そして集まった情報をわかりやすく整理し、ご先祖の生き方や思いに迫る物語として伝える力、手に持ってずっと伝えていきたいと思う重みをもった本に装丁する力、そんな力の集大成がファミリーヒストリー記録社にはあります。
そして現状に甘んじず、新たな技術や知識を得るべく勉強も欠かしません。スタッフ同士の知識情報の共有交換も活発で、もっともっと力を伸ばしてお客さまのご要望に応えたいという姿勢もスタッフに共通するところです。

 ファミリーヒストリー記録社 代表 吉田 富美子

皆さんも案外知らないご両親の姿や、祖父母・曽祖父母のこと、名前も知らなかったご先祖のことを、少しでも知りたいと思うのではないでしょうか。
子供が大きくなって「この家はどこからきて、どんな家だったの?」と聞かれた時に答えたいけどよく知らない、とおっしゃる方、後を継ぐ人が海外にいたり、今は全く興味がないけれど、ご自身の記憶しか残っていない時に、何とか将来に残しておきたいとおっしゃる方、さまざまな方がいらっしゃいます。
調査の過程で、伝えたくても伝えられなかったご先祖の声も見えてきます。それらは今を生きる私たちの支えになり、お守りになる、勇気を与えてくれるものとなります。命の大切さを知り、心が動く体験をされるはずです。
無限の歴史資料がまだ眠っています。
有限の記憶が聞いてくれるのを待っています。
是非一度、ファミリーヒストリー記録社を活用して体験してみてはいかがでしょうか。

ファミリーヒストリー記録社 代表
ライフプロファイラー 吉田 富美子

著書紹介

ファミリーヒストリー記録社の吉田 富美子の著書が出版されました。
2022年9月12日発売


自分でできる ファミリーヒストリーを調べよう!
ご先祖の足跡と家族の物語を辿って作るノート

吉田 富美子 (著)
出版社:二見書房