公文書館(文書館)の活用

主任調査員の金子です。

ご先祖調査で資料を探す際に、最も利用するのが図書館です。私たちも国立国会図書館、都立中央図書館をはじめ、各都道府県、市町村の公立図書館を日々利用して、さまざまな資料を探しています。

その次に利用しているが公文書館(文書館)です。

公文書館は国や各自治体の公文書を管理する施設で、閲覧室が設けられ、所定の手続きをすると公文書をみることができます。

公文書館(文書館)には公文書以外にも、個人宅から寄贈された古文書や旧大名家の文書なども保管されていることが多く、整理され目録が作成されている文書については、手続きをすれば閲覧できる場合があります。

国の場合は千代田区北の丸公園にある国立公文書館があり、ホームページで所蔵文書の検索ができ、デジタル公開されている文書はデジタルアーカイブでみることができます。

各都道府県の場合、公文書館(文書館)が設置されている県と、されていない県があります。また、市町村でも設置されている場合があり、例えば神奈川県ですと、川崎市公文書館や寒川文書館などがあります。

公文書館(文書館)という名称で設置されていない都道府県でも、実質的にその機能をはたしている施設がある場合があります。

例えば福島県の場合は福島県歴史資料館に「県庁文書」が保管されています。茨城県の場合は茨城県立歴史館が公文書館の機能を果たしています。

各公文書館(文書館)では展示場を設けている所も多く、その時々に合わせ企画展などが開催されていることがありますで、目的の文書の閲覧が終わったら、見学するとまた新たな発見があるかもしれません。

また、博物館の場合はミュージアムショップやカフェ・レストランが併設されていることもあります。

茨城県立歴史館は何度かお世話になっており、昨年10月も訪問しました。ミューアムショップに併設された「カフェ・ヒストリア」は地元のサザコーヒーと提携してしており、サザ定番の「徳川将軍珈琲」などを飲むことができます。私も閲覧が終わった後に「腹が減った」ということで、好物のハンバーガーと一緒にいただきました。文書の閲覧は集中力がいり疲れましたが、広い庭園をみながら飲む「徳川将軍珈琲」は格別でした。

ご自身で先祖調査をされている方は、図書館での資料調査がある程度進んだら、まずは対象地域の公文書館(文書館)がどこにあって、どのようにして閲覧するのか調べてみると良いと思います。