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品川神社例大祭

主任調査員の金子です。
私の自宅の近くの品川神社では6月2日(金)から4日(日)にかけて、4年h振りの「例大祭」が行われています。
別名「北の天王祭」とも呼ばれ、同時に行われる荏原神社の「南の天王祭」とあわせて、旧品川宿の北品川・南品川にかけてお祭りムードに包まれます。
コロナで3年連続中止となっていましたが、久々の再開とあって、大勢の人でにぎわっています。

品川神社例大祭は6月7日に近い金・土・日曜日に行われ、徳川家康が関ケ原の戦いの戦勝を祝して奉納したという、「天下一嘗の面」をつけたお神輿が「品川拍子」にのせて北品川の町を練り歩きます。最終日には品川神社の53の石段をお神輿を担いで登る「宮入」でクライマックスを迎えます。

このような「お祭り」もご先祖調査の情報源の一つとなります。
祭礼への寄附情報や、祭礼の役割分担などの資料にご先祖の名前が載っていることがあります。お噺の役割分担表にご先祖のお名前が載っていたケースもありました。
また、ヒアリングの時にはご先祖の情報があまりない方でもお祭りのことを聞いてみると、いろいろなお話が出てくることがあり、家の歴史とその土地の「お祭り」はとても密接な関わりを持っています。

ご先祖が住んでいた土地の「お祭り」をまだ見たことがない方は、一度見てみると良いと思います。
ご先祖が毎年楽しみにしていた「お祭り」を体感することで、ご先祖の想いを感じることができると思います。

今夜のファミリーヒストリーは「ナンノ」ですね。+近況+求人★★★

 今夜のファミリーヒストリーは「ナンノ」ですね。

 世代としては「はかからさんが通る」「スケバン刑事」が印象にあります。楽しみです。

以下近況です。
・国立公文書館に閲覧を希望していた資料が、4カ月ぶりに許可が出ました。しかしつくば分館にあるので、5日前までに本館に移動してくれるよう申請。他の調査と組み合わせて近々閲覧してきます。
・不思議なエンディングノートを作成しています。既にルーツ調査をリピートして下さっているお客さまですが、ご自身の半生を記録したもの、以外に医療・介護・税務・相続・法要などに関わる多くの契約書・領収書を含めた記録を1冊にまとめるというもの。確かにこれ1冊を見れば、後に残された方がわかります。多くの紙資料がオフィスの場所を占領しています。デジタル化もしているので、1つにまとめられていいかもしれませんね。
・納品間近の書籍組版中の案件が多数。良い歴史記録ができたので、大量の写真を足してほしい、生前執筆した論文をすべて掲載したいなどにご対応しています。
・従軍した父の、死の間際を調査して解析した報告書。ご自身用に深く詳細な書籍と、ご親類用に簡易にまとめた書籍を別々に制作。読んで下さる方に合わせて調整しています。
・石材店さまで小1時間ほどお話をしてきました。当社の新商品「戸籍謄本が秘める物語」に墓碑・墓誌・墓石写真とリストを合わせるご提案をしました。お墓を新しくしたり、墓仕舞いなどの際にも、お役に立てると思います。
・亡くなったお父様や伯母様が書いた手記や一族の歴史、さらに歴史上の出来事を元にした創作も見つかり、家系図と合わせて冊子にすることになりました。

 以上のように、聞く・調べる以外の、歴史を記録しわかりやすく伝える業務も増えており、DTPデザイナーが頑張ってくれています。それでも手が足りないですので、

★フリーのDTPオペレーター募集中です。自宅勤務が基本で、Inddを使えて文章が読める方。画像たっぷりの書籍制作や家系図作成業務です。但し、一般書籍と異なり、デザイン力よりも配置変更などに対応して下さる方。経験者で時給でのお願いとなります。
子育て中や副業で時間が読みづらい方、週1-2回くらいからご協力いただけませんか?? ご希望の方はHPの問い合わせメールからお願いします。

お客さまの声、いただきました。

お客さまの声、いただきました。
当社の理念を代わりに語って下さったような思いがしています。ありがとうございます。
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① 似たような商品・サービスがあるにも関わらず、当社の家系図制作をご購入いただけたのはなぜですか?

 ホームページを拝見し、調査員の方々がそれぞれご専門をお持ちで探究心旺盛であることがわかり、細かく丁寧に調べていただけるだろうという確信を持てたため。

② ご購入いただく前に、「どうしようかな?」と障壁になった点がありましたらお聞かせください。

 ①の通り障壁はありませんでした。

③ 当社の家系図制作をご購入いただいたことで、得られたメリットをお聞かせください。

 まず、家族と近しい親戚に我が家の家系を説明し、特にいとこたちからは、自分も知らなかったルーツをたどることができたと感謝されました。

 しかし、今回の家系図制作により私が得たメリットで最大のものは、自分のルーツを知りそれにより誇りと自信を持たせていただくことができたという点です。

私の仕事はいわゆるハイテク系で、様々な肌の色で様々な言語を話す人たちにも囲まれているのですが、その中で日々感じていることは、「”多様性の現実”は、異なる文化圏の人たちとの相互理解や協調がしばしば難しく時には不可能な場合もある」というものです。残念ながら、物事は、背景や経緯の説明だけではもちろんのこと、数字があっても思うとおりに決まらないことがよくあります。また、技術系といえども、様々な “摩擦” があり、自分の意見が通らないと自信を失います。

 その中で伍(ご)してやって行くためには、簡単に心が折れてしまわぬよう、自分自身に自信と誇りを持ち胸を張って「戦う」必要があると感じています。今回の調査では、大げさな言い方をすれば自分の日本人としてのルーツが確認でき、ご先祖様に感謝すると共に(男性だけでなく女性もです)、戦う気力を充実させていただきました。ありがとうございます。

 これからの時代は、より一層のグローバル化やAI技術の進歩などにより、逆に、歴史や文化、そこで培われた人々による創作物・製品・サービスの重要性(バーチャルなものではない本物の価値)が高まると感じています。なぜなら、時間はもどらないものなので(不可逆)、歴史にはお金でも買えない価値があるからです。

 そういった環境変化の中で、自分のルーツを知っていることの価値を理解できる方が1人でも増え、それぞれの方が、ご自分自身やご家族はもちろん、この日本と将来の世代を豊かにするためにも頑張れるようになると良いなと思います。

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2023年5月より新サービス「戸籍謄本が秘める物語」を開始!

2023年5月より新サービス「戸籍謄本が秘める物語」を開始!

「戸籍謄本が秘める物語」は戸籍謄本の内容を翻訳・解説するサービスです。一族の戸籍謄本を主な手掛かりに、ご家族/ご先祖の足跡をいきいきとした物語にまとめて提供します。
https://familyhistoryrecord.jp/lineup/familyregister_story.html

黒い壁の民家

主任調査員の金子です。

前回は岡山出張の話を書きましたが、今回も岡山での話です。

岡山の城下町は現在、岡山市の中心ともあって、近代的な街並みに変わっていますが、郊外へ移動すると、古い民家が残っており、趣のある風景をみることができました。

特に東日本ではほとんどみられない、黒い壁の民家が数多くみられました。

この黒い壁の正体は「本焼き板」という杉板の表面を焼いて炭化処理した板で、湿気や塩害に強く瀬戸内地方の民家でよく使用されているものでした。

表面を炭化することにより、燃えにくく、腐りにくくなり、耐久性が高くなります。

「本焼き板」は、この土地に住む人たちが、風土に合わせて編み出した知恵だったのです。

民家に限らず、生活様式・習慣など、さまざまなことが地方によって異なります。

ご先祖調査は一代ずつ先祖の名をさかのぼって行くだけではなく、どのような土地でどのように生活をしていたかを知ることも大事なことです。

現地に行くということは、ご先祖の生活感を肌で感じることでもあります。

岡山でみた「黒い壁の民家」からは瀬戸内に生きる人たちの生活の知恵を感じることができました。

城下町を歩く―岡山城下をゆく―

主任調査員の金子です。

先日、調査のため岡山県へ行きました。

3日間にわたりお墓の調査、古文書撮影、図書館での資料探しをしてきました。

現地調査では移動中や訪問予定の前後の空き時間もできうる限り、史跡などを見るようにしています。

特に城下町では歩いているだけで、史跡に遭遇しますので、特に下調べをせずとも、さまざまな史跡を見ることができます。

岡山は岡山藩池田家31万5,000石の城下町ともあり、街中に史跡がありました。

まず、岡山藩藩学の跡地です。

江戸時代には各藩に藩の学校である「藩校」がつくられましたが、岡山藩の藩校が最古のもので、寛文9年(1669)名君と呼ばれた藩主池田光政によって開設されました。

跡地は公園となっており、藩校の前身となる花畠会を創設した陽明学者熊沢蕃山の石碑などが建てられています。

城下には必ず藩士たちの屋敷が並び、著名な藩士の屋敷跡には石碑や案内板が設置されていることがあります。

日本三大仇討ちの一つ「鍵屋の辻の決闘(伊賀越えの仇討ち)」の当事者である渡辺数馬の屋敷跡や、2代の藩主にわたり補佐役として藩政を支え、土木事業や産業振興に尽力した名臣津田永忠の屋敷跡には案内板や石碑がありました。

城下町は村とは異なり、狭い範囲で細かく町名がつけられています。

町名の由来を記した案内板もありました。

この紙屋町はもともと麹をつくる職人が多く住んでいましたが、別の地に移され、その跡に紙を扱う商人が増えたために紙屋町となったとあります。

このように城下町の町名がそこに住んでいた人たちの職業にちなむ町名がみられます。

ご先祖が城下町に住んでいた武士や町人であった場合、城下町調査は必須となります。

また、ご先祖が農村出身であっても所属していた藩の城下町をみることによって、藩の規模が分かります。

いずれにせよ、城下町を歩くことによって、その土地のさまざまな歴史をみることができます。

現地調査は朝から日が暮れるギリギリの時間まで行います。この日も19時前まで県立図書館で調査をしていましたが、終わったとたん「腹が減った」ということで、岡山名物の「デミカツ丼」を名店カツ丼野村でいただいてきました。一見濃厚そうなデミグラスソースですが、味は意外とまろやかでした。

現地調査は体力勝負ですので、スタミナがつくものを食べるのがいいですね。

近況です。

 近況です。

・海を越えて取寄せた戸籍謄本で、半年かけて4系統系図が完成しました。日本だけではない歴史について背景を解説しました。
・今日は軍歴証明申請書を8通作成しました。頭が糖分を欲しがります。
・自宅では『近代日本戦争史』を読んでいますが、骨休めについ読み進んでしまう分厚い文庫本。『2016年の週刊文春』面白いです。
・今頃、北関東のスタッフの現地調査は終わったかなとか、北海道、東北、九州、関西、東京、皆さんの頑張りを影で応援しています。お疲れさん。
・当社初めてのインターンシップを受け入れ、ちゃんとためになることを教えられているだろうかと自問自答。若い子に教えられることの方が多く、日々反省しています。

 晴れた日は、青い空を眺めながら「空に吸われし60のココロ」などとつぶやいております。写真は晴れた日の東京の空と、曇りの多い最近の虎ノ門街角。ヒルズと砂場。
 連休がもうすぐです。頑張りましょう~(^^)/

お知らせなど

お知らせなど

・コロナ直前まで全国NHK文化センターにて「ファミリーヒストリーを調べよう」講座を開催していましたが、今年ようやく再開します。告知は改めてしますが、その前にもあるんです!!
 是非目黒学園カルチャーのオンライン講座にもお申込みください。5月20日(土)と8月19日(土)です。当社のエース、主任調査員金子さんがお話しますよ~(^^)/

https://www.megurogakuen.co.jp/course/21526/

・来週1週間はNHKファミリーヒストリーの再放送が何本かあります。見逃していた方はお勧めします。そして4月28日は大久保佳代子さんの回です。某局で川島さんと温泉タオルにマークがあるかないかで一喜一憂している姿は好感が持てます。楽しみ楽しみ♪

https://www.nhk.jp/p/famihis/ts/57RY735RG4/schedule/

どうみる「らんまん」

主任調査員の金子です。

今月からNHK連続テレビ小説第108作「らんまん」が放送されています。

今回は植物学者牧野富太郎をモデルにした槙野万太郎が主人公で、幕末から昭和までを描くということもあり、ファミリーヒストリー的な目線でみることができるのではないかと思っています。

1週目では江戸時代の造り酒屋の様子や、商家の本家・分家の関係、当時の慣習や迷信などが丁寧に描かれていました。

2週目では万太郎が郷校名教館に通い、士族の子弟たちと一緒に学ぶ姿や、廃藩置県で領主深尾家が東京去り、家臣の塚田昭徳が帰農するという場面が描かれました。

幕末の城下町の商家、武士と商人の関係など、ご先祖調査でもよく取り上げられる場面が描かれており、大変関心を持ちながら視聴しました。

牧野富太郎が生まれ育った高知県高岡郡佐川町は土佐藩の領内で、1万石の土佐藩家老深尾家が領主となっていました。1万石=大名と考えがちですが、当時、徳川御三家や加賀・仙台・薩摩・長州・岡山など大大名の家臣には1万石以上を与えられた家老がおり、深尾家もその一つでした。これらの家には家臣がおり、本藩からみると家臣の家臣にあたり、これを陪臣といいます。ドラマに登場した榎木孝明さん演じる塚田昭徳は土佐藩の陪臣ということになります。

郷校名教館にはドラマで寺脇康文さんが演じていた池田蘭光のモデルとなる伊藤蘭林という名教授がおり、教え子には富太郎のほかに、明治政府で要職を歴任、宮内大臣を11年務め、晩年は土佐出身の志士の顕彰に尽力した田中光顕、近代土木の礎を築いた工学博士廣井勇、自由民権運動家で奈良・石川・山口県知事を務めた古澤滋がいました。

古澤滋の父南洋も名教館の教授を務めており、ドラマで池田蘭光のほかにもう一人出てきた教授が古澤と呼ばれていたので、南洋がモデルであったかもしれません。

写真は東京都文京区護国寺にある田中光顕のお墓と、東京都台東区谷中霊園にある古澤南洋のお墓です。

江戸時代は学問が発達し、藩校・郷校・私塾などが各地に設けられるようになりました。ご先祖調査でも幕末維新ごろのご先祖が藩校に通っていたとか、寺子屋の師匠であったとか、寺子屋の師匠を援助していたといった話がよくあります。

これからも万太郎が東京に出て植物学者などさまざまな人たちと出会いますが、それぞれモデルとなった人物がいますし、今のところ時代背景も丁寧に描いていますので、ファミリーヒストリー的な目線でみるとより楽しめるのではないかと思います。

家系図制作のお客さまの声が届きました。

 家系図制作のお客さまの声が届きました。

当社の家系図制作は、戸籍謄本を読み解いて解説し、なおかつ時代背景や地図、ご先祖の所有していた土地や家督相続のことまで解説しています。
平面的な家系図が、一気に立体的な画像へ、映像へ変化していきますので、家系図を見る楽しみが一段と増えていきます。家族や親族が集まった時にはご先祖の話題で盛り上がること請け合いです。
既に家系図や戸籍謄本をお持ちの方も、当社の家系図読み解きサービスをお試しください。(→現在は「簡易報告書」という簡素な名前です)
こちらのお客さまは再度のご利用で、上述解説と、お手持ちの思い出の資料も合わせて製本しました。喜んでいただけて大変嬉しいです。